失業保険とは働いている人たちが定年や倒産、自分の都合などで離職した場合に支払われる給付金です。
期間中は働かずとも数十万円貰える失業保険ですが、国民の生存権の保障のために存在し、次のような目的で成り立っています。
失業中の生活を心配せずに、新しい仕事を探すことができます。
1日も早く再就職できるのを支援するための就職活動の資金になります。
職業教育訓練や専門学校などで働く能力を伸ばすための、必要な経費の支援になります。
定年後の再雇用で賃金が低下しても、会社を退職せずに済む援助金になります。
失業保険の給付には「就職しようとする気持ちと、いつでも就職できる能力があり、積極的に就職活動を行っているのにも関わらず、職業に就くことができない状態」という条件があります。
つまり、再就職を希望せずに、失業保険の給付金が貰えることは基本的にありません。
逆に再就職しようとしている方で、離職日以前の1年間に被保険者期間が6ヶ月以上あれば、基本的に失業保険の給付金を受ける権利があります。
この権利のことを失業保険の受給資格と言い、その受給資格を有する者を失業保険の受給資格者と呼びます。
「失業保険」という言葉は、実は行政では使われていません。失業保険は雇用保険制度の中の基本手当に該当し、行政では一般的に「失業給付」と呼んでいます。
ただ、世間一般では「失業した際にもらえる給付金=失業保険」とイメージが定着しているため、「失業保険事典」では「雇用保険」ではなく「失業保険」をメインに使用しています。
失業保険も生命保険や損害保険と同様の保険ですので、保険に頼らず仕事に就けることはありがたいことかもしれません。
しかし、せっかく保険に入っていても、よく理解できずにお金を払っているという方が多くいます。中でも失業保険は生命保険や損害保険以上に、いざというときの活用方がイメージにくいものです。
失業保険は働いている間に雇用保険料として、給料から0.4%も天引きされていました。今度は支払っていた雇用保険料をトコトン活用していきましょう。
失業保険が給付されるためには、始めに退職した会社から雇用保険者であったことを証明する「雇用保険被保険者証」、労働中の賃金や退職理由を証明する「離職票」を貰います。
次にハローワークで失業保険の受給資格を得て、雇用保険受給者の初回説明会に参加します。
その後、4週間おきに失業状態であることの申告するためにハローワークに出向き、約1週間後に指定の口座に失業保険が振り込まれます。
失業保険は会社を辞めて、再就職するために必要な手当として給付されますので、ハローワークの職員に求職活動をしているのに就職できない状態であることを認めてもらう手続きが必要です。
また、雇用保険は求職者給付、就業促進給付、教育訓練給付、雇用促進給付に区別され、失業以外にも貰える手当が数種類あります。
例えば、英会話スクールで英語を習っている方は、コースによっては授業料が20%も戻ってくることがあります。これは雇用保険の教育訓練給付に該当し、ハローワークで手続きができます。
失業保険は会社を辞めた人の全てが貰えるわけではなく、受給するための条件がありますし、申請の内容と職員とのやり取り次第でも給付される金額が変わることがあります。
自分自身が失業保険で得するためにも、少しだけでも失業保険の役立つ知識を身に付けていきましょう。
失業保険の給付額を計算